続きの続き

Y医師に退院してみると打診され、
貧血でフラフラながらも体調を隠し、6月22日に退院する。


Y医師の説明では抗がん剤が体から抜け切る期間2週間から1ヶ月を待って
再入院との事だったので、
体調には不安を残しながらも意気揚々と退院。


さぁ、とにかく飲んで食らって体調を戻そうとするが、
現実は甘くなかった。
とにかく貧血が酷く寝起きでクラッ、
立ち上がってクラッ、
歩いていると不意にクラッ、
寄りかかるものがなければ、そのままバタン。


倒れる事が度々あったが、少年期に習った柔道のおかげか、
受身のように背を丸めて倒れていたので目立った怪我などはなかったのは幸運だった。
後々、これが問題を起こすとは思わなかったわけだが・・・


携帯型VACシステムの廃体液を吸収できるキャパはかなり少なく、
廃体液を溜め込むガーゼの交換に週2の通院を続けていると、
毎回血液検査で貧血・鉄分不足と引っかかる。
Y医師は検査数値を見る限り甘く見ていたようだが、
ふと植皮した傷跡を見てみると、
腹、背中、更にチタンプレートを埋め込んだ左耳の裏、
これらに貼り付けた皮膚が破れたり、ちぎれて肉が露出していて、
前回の植皮手術が台無し・・・


Y医師から何した?と問われ、
思いつくのは度々倒れ込んだ事くらいだと説明すると、
おそらく度々倒れる事で無理に引っ張られたり、ぶつかる事で皮膚が破れたのであろうとの事。
それも問題だが家で度々倒れていた事に何故そんな状態である事を言わなかったのか?と怒られ、
ガン細胞の除去手術に加え再度植皮手術と輸血が追加される事になり、
急遽7月2日に再入院することになる。
自分の中の予定では7月中旬までは家でゆっくり出来るつもりだったので、
結構ショック・・・


再入院して、4日に輸血を行い、8日には植皮・ガン細胞切除手術を行う。
Y医師曰く怪しげな組織は目に付く限り、
またCTやMRIに引っかからないレベルで除去できたと会心の出来をアピールし(もちろん細胞レベルで残っていれば、そこから再発・転移はあり得るが、
それは現状の医療の限界なのは俺でも理解済み)、
術後の経過もよく左顎下の傷口も肉がチタンプレートを覆ってきたので、
携帯型VACシステムに切り替え週2の通院で回復を図っていこうと8月7日に約半年間の入院期間を終えて退院できました。


このまま再発・転移無しで早く再建手術して少しでも不便な生活から逃れるぞ!!








現在、携帯型VACシステムのガーゼ交換に週2の通院を欠かさず続けているのですが、
このガーゼを貼り付けているテープが水分で剥がれやすく、
口腔ケアの時の水、左唇の神経がない為締りが悪く食事の時の涎などで剥がれてしまい、
VACシステムが正常に働かないという弱点があり、
昨日診察時に傷口を見てみると退院時にチタンプレートを覆っていた肉がきれいさっぱりなくなっており、
チタンプレートがコンニチワしている事が発覚。


これはVACシステムが正常に働かず、廃体液にばい菌が感染し、
新しく弱い肉組織を引っ込めてしまったとの事。
(イメージとしてはコナミシューティングゲーム沙羅曼蛇細胞壁


この状態が続くと傷口がいつまでたっても塞がらないだけでなく、
ガン細胞が成長しやすくなる温床にもなりかねないので、
また入院しようという話になる・・・orz