前回の続き

Y医師のおかげで見落としがちな再発が発覚。


切るなりサイバーナイフ照射するのがよさげだそうだが、
切るには前回手術の傷口が落ち着いていない、
サイバーナイフはM記念病院には機材がない、
しかし成長は早そうなので傷口が落ち着くのをただ待っていたら
取り返しのつかない事にもなり得るという事で、
Y医師お得意の超選択的動注療法でガン細胞の成長・侵攻を抑え、
傷口が落ち着いた時点で対応を考えようという事になる。


1年振りの動注療法、前回は突発的にゲロ吐いたり、
しゃっくりが止まらなくなったりした以外は特に副作用らしき物は出なかったのだが、
今回は吐き気はないもののしゃっくりに加え、
食欲不振、味覚障害、抜け毛と色々と重なり、
みるみる体重が落ちていく。
病院食が低カロリーという事もあるが、
2月の入院時92kgだったおデブちゃんが6月下旬には67kgまで結果にコミットする始末。
また、深夜に突然傷口から大量出血(タオル3枚を血で染上げるほど)したことも1回あるが、
これは副作用とは関係なく、
傷口を覆うべく盛り上がった肉の中に動脈に近い血管が出来ていたのが何らかの原因で切れたのではないかとの事。


ただ、副作用の甲斐もあったのか今回抗がん剤の効きがよく、
ガン細胞の成長を抑えるだけでなく、かなり縮小させる事が出来たとの事。


ここまでくれば照射取りこぼしがあり得るサイバーナイフより
確実性の高い外科手術するべきだとY医師が珍しく熱く語る。
痛くないの大好きな俺でも今回こそは決別したかったので、
外科手術を受けることを了承。


さぁ、早速外科手術かと思っていると
植皮した部分の経過は良好、、
傷口はVACシステムで手術できるレベルまで落ち着いてきているのだが、
今度は抗がん剤が体から抜け切っていないので、
これが抜けるまで待つ事になる。
ここでY医師から『入院して期間も長いし、抗がん剤が抜けるのは時間の問題。
携帯型VACシステムもあるから病院で悶々と時間経過を待つのではなく、
気分転換がてら退院して、手術可能な状態になったら再入院しない?』
と提案される。


この時、大量出血の影響か歩けば立ちくらみがし、
倒れ込むことも度々あったが、
食欲不振もあるが病院食のまずさに辟易していて食えていなかったので、
帰宅して偏っていようがとにかく好きな物を飲み食らいリハビリをしようと企み、
退院をY医師に懇願する。


更に次回へ続く・・・