人の厚意に感謝

入院しました・・・


そして退院しました。


何故そうなったかというと、
予定通り入院手続きを行い病室で夕方にある執刀医との最終面談までのんびりすごそうとしていると、
K病院長が突然やってきて『何とか眼球を残せる道筋を作れないかと知り合いのJ大学病院のY医師に相談した所、超選択的動注療法でガンらしい組織を出来る限り縮小させてからの外科手術で眼球を残せるかもしれないとの回答があり、4月には海外の会議に参加しに不在になるから何とか3月24・31日治療できるスケジュールを空けてくれると言ってくれているがどうする?』と思いがけない提案をされる。


今回治療に当たってくれるチームの見解として、

・『CT画像を見れば見るほど、左眼球を残したままでの処置は困難。』

・『今回、ガンらしい組織を取り除くにあたり、術中もしガンらしい組織が視神経に絡み付いていて剥がす事が出来なかった場合、本人の意思確認を行うことなく眼球を取り除かざるを得なくなる。』

・『現状況で外科手術を行うと8割がた眼球摘出は避けられないであろう。』

・『セカンドオピニオンで初めて会った時から1ヶ月で病状がこんなに進行するとは思わなかった。』

・『眼球を取ると割り切って考えるのであれば、まだ治療を急がなければいけない段階まで余裕があるので、先に超選択的動注療法を受ける価値は大いにあるよ。』

・『もちろん抗ガン剤との相性で効かない事もあるし、場合によっては皮膚が腐ったり敗血症になりうる事もあるけど、数百人に一人のレベルだし、抗ガン剤治療の効果がないのであれば、その時には眼球摘出の覚悟も出来ているでしょ?』

との事で、自分の中ではもうこれしかないと心に決めるが、
抗ガン剤治療に否定的な嫁がK病院長にくってかかる。
しかし、K病院長は嫁も熱心に説得してくれ、
抗ガン剤治療の後のフォローアップはK大学病院でも出来るように連携をとると約束してもらえたので、
またもや転院をする事になり計7時間で退院をしたのでありました。


もう、こうなってくると我が身ながら手術するする詐欺じゃね?と思えてくるな。


患者の希望をかなえる為に入院当日であろうと策を講じ、
大まかな道筋まで作っておいてくれ、
本人の気持ちが大事とばっさり切り捨ててもいい所を家族の説得まで行ってくれる真摯な態度に深く感謝。


色々な事があるけど、本当に人の善意で自分は生かされているなぁとつくづく感じるよ・・・