何が正解?

色々ありすぎて落ち込んだり、情緒不安定になっていたら、
いつの間にか5月が終わっていたでござる・・・


正直、この駄ブログも書いていても何がある訳でもないし、
嫌な事を思い出して書き出すなんて精神的自虐行為でしかないよな〜、
もう投げ出しちゃおうかな〜とも思っていたのだが、
全てが終わった時にこんな事もあったなと笑って過ごせるようになっていればいいなと、
またいつまで当駄ブログがネット上に残っているか分からないが、
嫁さんや子供達が見る事があれば旦那・父親がどういう目に遭い、
どう思っていたかを伝える手段として、
拙いながらももう少し続けようと思い直した。



・K大学病院にて
ゴールデンウィーク前に撮っていたMRIの結果を聞きに行く。
I医師は結果を見ながら「(抗がん剤の)いい治療効果が出てますね。」と嬉しくなるような事を言ってくるので、
それでは眼球を残して治療できそうですか?と聴こうとすると、
「当病院では、この結果から4つの治療法を提示できます。」と話を遮られる。

プラン1
顎骨:切除 眼球:摘出 術後の再建:あり
ポジティブファクターとして、再発の可能性をかなり下げられる。
外見も再建によりまぁまぁ見れる程度に出来、代わりの顎骨を作るので会話もしやすく、食事も口から採りやすいのでQOLがそこそこ高い。

ネガティブファクターとして、左眼球の摘出により左サイドの死角が広がり、遠近感も掴めなくなる。それにより折角新車のノア買ったのに運転できるかどうか怪しくなり、場合によっては自転車の運転も危険になるかもしれない。
現状の立体視を使ったエンタテイメントは一切楽しめなくなる。
万が一再発した場合、再建して肉壁が出来ているので早期発見が少し難しくなる。

プラン2
顎骨:切除 眼球:温存 術後の再建:あり
ポジティブファクターとして、当面の悪い部分を取って術後のQOLも高いという自分にとって一番理想的な治療である事。

ネガティブファクターとして、再発の可能性(特に残す眼球下の組織にガン細胞らしき影が浸潤していた経緯がある為)がそれなりにあり、再発した場合再建手術が根本から無駄になる。根治させる治療ではなく、再発した時の発見・手術を困難にし、ハイリスク・ハイリターンである事。

プラン3
顎骨:切除 眼球:温存 術後の再建:なし
当初、3月にS総合病院で受ける事になっていた治療。

ポジティブファクターとして、眼球が残せる。顎骨のあった跡地が空洞になる為再発があった場合、視覚的発見がし易く、再発の恐れが落ち着くまでの期間の身体的メンテが容易。

ネガティブファクターとして、残した眼球下の組織にガン細胞がちょろっと残っているとそれから再発する可能性がある。
顎骨跡地が空洞になる為、擬似歯茎と義歯で出来たプロテーゼをはめる事になるのだが、手術の傷跡が落ち着いてから型をとって作る為、落ち着くまでの3ヶ月前後食事と会話が非常に困難になり、口から水分を取るのも一苦労になる。
ガン細胞を切除すると左頬の皮が薄皮一枚残るかどうかなので、手術中皮が破れてしまった場合皮膚を縫い合わせる為、常に左頬が引き攣った感じになる。
縫い合わせが困難な場合、左頬もごっそり無くし、擬似左頬とプロテーゼのセットになったエピテーゼをはめる事になるのだが、傷口が落ち着くまで左頬から口の中がこんにちわ状態でちょっとしたゾンビの風貌になり、外出や人と顔を合わせることすら困難になる。

プラン4
顎骨:温存 眼球:温存 術後の再建:なし
要するに何もしない経過観察。
自然治癒力抗がん剤の効果で、腐骨が回復し、ガン細胞が全て死滅するのを期待して日々の生活を過ごす治療(!?)。
ポジティブファクターとしては、特に何もしないので普通に日常生活が送れる。

ネガティブファクターとして、自然治癒力抗がん剤も効果を発揮しなければ、放射線抗がん剤治療を潜り抜けてきたガン細胞なので増殖スピードが速く気づいたら手遅れや転移のリスクがある。
腐骨は依然あるので、鼻から口から膿がダラダラ出てくる。


4つの内、プラン2は「折角の再建手術が意味を成さず、根治に至る可能性も低いので論外です。」と真っ先に除外される。(だったら提示するな。)


プラン1は、「折角の抗がん剤治療はあまり意味を成しませんが、再発の可能性をかなり低くし、日常生活に戻りやすいので、当病院ではこの治療法を推奨します、これは当病院の総意だと考えて頂いて結構です。」と言われ、K病院長にも報告済みで対応は代わらないアピールをしてくる。


プラン3のプロテーゼに移行できるようになるまでの状態説明がS総合病院で受けた説明よりも酷く、「日常生活なんて普通に送れると思わないでください。」と釘を刺され、「これも根治に至る可能性が低く当病院ではガンの根治を目指して医療を提供していますので、この治療法は希望されても行いません。
ただし、先日S総合病院のあなたの主治医であるT医師に連絡を取った所、既に職場復帰されていて、状況説明をしましたらプラン3を希望された場合は当初行おうとしていた治療なので、S総合病院で自分が責任を持って対応させていただきますと言ってましたよ。」というので、S総合病院に話を聴きに行く事にする。


別れ際、I医師が「何も手術を急がずプラン4で様子を見るという手もありますよ?もしかしたら抗がん剤がガン細胞を全て死滅させてくれるかもしれませんし(笑)」と、先日抗がん剤の効果をあれだけ否定していたくせに微笑を浮かべて皮肉めいたことを言ってきやがるが、まだK大学病院にお世話になる事も有りうるので悔しくても我慢し退室する。(あぁ、こいつをぶん殴りたい・・・)




J大学病院にて
K大学病院で眼球取れ宣告を受けて後、超選択的動注療法をしてもらったJ大学病院の見解を聞くべくY医師のお弟子さんO医師にMRIの結果を見てもらう。
K大学病院の対応を話すと、MRI画像を見ながら「これで眼球取るのは大げさなんじゃないかなぁ?」「でも、根治を考えるのであればK大学病院のプラン1も仕方ないのかなぁ?」と結構考えている様子。
少しして、自分としてはネックとなる眼球下にサイバーナイフを当ててから、K大学病院のプラン3の手術を行えばいいと思うんだけど・・・と、決して自分がやるとは言わないが新たな治療方法が提示される。
お、サイバーナイフ治療であれば権威であるS総合病院のM医師には世話になった事があるし、S総合病院のT医師を尋ねるようK大病院で薦められていた経緯もあるので、話はS総合病院へと帰結していく。




続きは余裕があれば、後日・・・