死亡フラグが立ちました!

我が心の癒し

平成24年9月4日23時9分、待望の長男が生まれました〜\(^o^)/
この上となく幸せです。


しかし、翌9月5日、先週受けた病理検査の結果、
90%以上の確率で上顎洞癌と診断されました。/(^o^)\


7月上旬、左頬が痛いので診てもらったA病院
(診察する科が判らない。神経外科なのか内科なのかと散々押し付け合われ、結果内科に診てもらう)では触診と問診だけで、
左頬内部の炎症だから自然治癒に任せようと言われ、
2週間経過しても改善しないどころか、顔が腫上がり歯茎も痛み腫上がってきたので、
自己判断で新たにB病院に診てもらう。


B病院では耳鼻科で診てもらう事になり、X線、MRIとスキャンし、副鼻腔炎と診断され、
抗生物質の投与をしながら3週間通院しても改善せず、
担当の医師が夏休みに入るので、様子を見た上で8月下旬辺りに手術をしようかという
話になったが、痛み止めも余り効果がないので担当医師がいなくてもB病院にかかると
スポットで診断している医師が、状況はよく判らないがこの病院で結果が出せていないし、
担当医師が復帰するまで待っていられないのでしょうから転院を薦めると、
自然治癒を薦めたA病院と地元の有名病院Cの2つを紹介され、
A病院には不信感しかなかったので、C病院を選択し紹介状を書いてもらう。


C病院の耳鼻科では、B病院の検査内容では原因が特定できないので改めて検査をし、
確かに副鼻腔炎のようだと診断されるが、ただ副鼻腔内部に白い影が写っていて、
それが真菌なのかカビのようなものなのか、それともおできや腫瘍のようなものなのか、
はっきりさせなければ根本的な治療が行えないと当たり前の説明を受け、
日帰りで鼻の奥から副鼻腔に穴を開け、溜まっていた膿を少し出すと同時に組織片を取り出し検査する。


10日後、早朝にC病院耳鼻科から真菌やカビが原因の線は消え、
おできか腫瘍による疑いがある結果が出たので、
1泊で病理検査の為、検査入院してくださいと説明され、8月27日局所麻酔をかけて
唇裏の肉をめくり上げ副鼻腔奥の組織や副鼻腔周りの骨をノミで砕いて採取し、
その結果が出たのが前日ようやく一人息子に対面した9月5日。


C病院の担当医師が言うには、診断結果としてはズバリ癌という結果ではないが、
2回の病理検査共にシロではなく、残った可能性を考える限り、
個人的な所見(後から知るが、担当医師は耳鼻科の前に癌の担当もしていたとの事)
では上顎洞癌の確立が90%あり、C病院では癌に対して切除の選択肢はなく
放射線治療オンリーになる。
放射線治療は1回やると人体の耐久値がMAXまでいってしまい2度目は受けられず、もし再発した場合眼球も含めごっそりと顔の骨を削り取らなければならなくなる。
しかし、有明の癌研では切除も含め、患者に最適な治療法法を提示してくれ、
自分の今後の生涯を鑑みるに再発したら顔面半分崩壊になるのは忍びないので、
切除→放射線治療→再度切除と1段階増やして治療できるかもしれないので、
転院を薦めると言われ、今日に至る。


この4日間、本当に悔しかった。
ネットで情報を集めると、顔面が腫上がる頃にはステージはかなり進行している事。
上に転移すれば眼部腫瘍、奥に転移すれば脳腫瘍と絶望しか感じさせない腫瘍である事。
国内トップの癌研に行かざるを得ない状況まで進行してしまった事。
A病院の誤診、B病院の悠長な対応がどれだけ俺の癌を進行させたのかは判らないが、
なぜ癌になったのか?
なぜ最初にC病院を選ぼうとしなかったのか?
なぜ子供が産まれた翌日に自分の死を意識する羽目になるのか。
何をどうすれば回避できたのか?
どうすれば癌を克服し、子供の成長を見届けられるのか?
自分の馬鹿な頭には、想像出来る範疇を超えていてマンションの一室で一人悔しがり、
行き場のない怒りを抱え悶々としているしかなかった・・・


癌=死でないというのは、よく耳にするが、致死率の大きな爆弾を抱えた事に間違いはないんだよね、そして頬の腫れ具合からいってもステージ3か4まで行ってるっぽいし、妻子と幸せに暮らして大往生の人生はほぼ消えたんだろうな。
思い起こすと、この一年緑内障を疑われたり、腎臓癌を疑われ、その度に精密検査でシロと判定されてスルーしてきたけど、今回ばかりは直撃のクロで間違いないみたい。


子供の成長はどこまで見られるんだろう?
俺がいなくなった時、嫁さんは俺の両親とうまくやっていけるんだろうか?
十四代目として役目を果たすことなく、かつ十五代目になるであろう息子に何も残せずに逝ったら、お家はどうなるんだろう?息子に恨まれるのだろうか?
そんな事をずっと考え続け、時折情緒不安定になり、マンションの部屋で一人泣いたりした。


親戚一同は状況を知らず、息子の誕生を喜び祝ってくれるが、俺の内心は常に泣いている。
しかし、息子の祝い事には水を指したくないので作り笑いをしているが、その分一人になった時の落ち込みも半端じゃない。


まだ死にたくないなぁ・・・
酒は飲めないから息子と酒を飲み交わしたいとか洒落た事言えないけど、
息子に昭和から連綿と続くヒーロー物を教材に何が正しく、何が悪いのかと教育したいなぁ・・・
息子がどんな成長するのか、どんな孫ができるのか、色々と見てみたい・してみたい事だらけだ。


癌研には来週から通院するので、今後の見通しは全く立っていないし、
今も痛み止めで左頬の痛みを抑えているが、治療の段階でどれだけ侵攻しているかも判らないが、
俺はまだ生きたいから、出来ることをやって足掻いてみようと思う。